焼肉は、気軽に見えて意外と気を使う食事です。

何から頼めばいいのか。肉は何回ひっくり返せばいいのか。トングと箸はどう使い分ければいいのか。なんとなく周りに合わせているけれど、実はよくわかっていない人もいると思います。

でも、焼肉で大事なのは、通っぽい部位を知っていることではありません。

まずは注文の流れをざっくり知ること。肉をひっくり返しすぎないこと。生肉用のトングと食べる箸を混ぜないことです。このあたりを押さえるだけで、かなり落ち着いて見えます。

覚えておきたいのは、次の3つです。

  • 注文にはだいたいの流れがある
  • ひっくり返しすぎない
  • トングと箸を使い分ける

この3つだけでも、焼肉の失敗はかなり減らせます。

注文にはだいたいの流れがある

焼肉の注文には、だいたいの流れがあります。

もちろん、絶対の決まりではありません。ただ、最初からホルモンや締めのご飯ものを頼むより、食べやすい順番で進めたほうが落ち着きます。

まずは、こんな流れを覚えておけば大丈夫です。

  1. 最初に牛タンとキムチかナムル
  2. ハラミ、カルビ、ロースなど
  3. ホルモン
  4. 冷麺、クッパ、ビビンバなどの締め

最初は、牛タンとキムチかナムルを同時に頼むくらいで大丈夫です。

牛タンは軽く食べやすくて、焼く時間も短いです。レモンでさっぱり食べられるので、最初の一皿として使いやすいです。

キムチかナムルを一緒に頼んでおくと、肉が焼けるまでの間もつまめます。テーブルに何かあるだけで、少し落ち着きます。

そのあとに、ハラミ、カルビ、ロースなどを頼みます。迷ったらハラミはかなり使いやすいです。脂が重すぎず、食べやすく、焼肉らしさもあります。

ホルモンは、後半で大丈夫です。好きな人にはうれしいですが、苦手な人もいますし、焼き方も少し難しくなります。全員が好きかわからないなら、最初から大量に頼まなくていいです。

締めは、最後にお腹の様子を見て決めます。冷麺、クッパ、ビビンバあたりを1つか2つ頼んで分けるくらいで十分です。

焼肉は、最初から全部決めなくて大丈夫です。まず牛タンとキムチかナムルを頼んで、肉を足して、最後に締めを考える。この流れだけでかなり頼みやすくなります。

ひっくり返しすぎない

焼肉で焦ると、肉を何度もひっくり返したくなります。

でも、基本的にはひっくり返しすぎなくて大丈夫です。何度も触ると、焼き加減がわかりにくくなりますし、肉が崩れたり、うまく焼けなかったりします。

薄い肉なら、片面を焼いて、色が変わってきたら一度返す。もう片面が焼けたら取る。このくらいで十分です。

厚い肉やホルモンは少し時間がかかりますが、それでもずっと触り続ける必要はありません。焦げそうなら場所をずらす。焼けたら皿に取る。落ち着いて見ていれば大丈夫です。

もうひとつ大事なのは、一気に焼きすぎないことです。

網の上を肉でいっぱいにすると、どれをいつ返すのかわからなくなります。最初は、1人1〜2枚くらいずつで十分です。網の上に余白があるくらいのほうが、焦らず焼けます。

焼肉でうまく見える人は、ずっと肉を触っている人ではありません。焦らず、必要なときだけ返せる人です。

トングと箸を使い分ける

焼肉で大事なのが、トングと箸の使い分けです。

よくある誤解が、「焼けた肉をトングで取るのは全部だめ」というものです。

本当に避けたいのは、生の肉を触ったトングで、そのまま焼けた肉を取ることです。生肉を触った道具で焼けた肉を扱うと、せっかく焼いた肉に生肉の汁がつくことがあります。

なので基本は、生の肉を網に置くときは生肉用のトング、焼けた肉を取るときは別のトングか自分の箸、食べるときは自分の箸です。

店によっては、生肉用のトングと焼けた肉用のトングが分かれていることがあります。その場合は、焼けた肉を焼けた肉用のトングで取って大丈夫です。むしろ、それが自然です。

トングが1本しかないときは、生肉を置く用として使い、自分が食べる分は自分の箸で取るくらいが無難です。人の分を取ってあげるときも、生肉を触ったトングでそのまま相手の皿に置かないほうが安心です。

迷ったら、こう考えれば大丈夫です。

  • 生肉を触った道具で、焼けた肉を取らない
  • 焼けた肉用のトングがあるなら、それで取っていい
  • 食べる箸で生肉を触らない

焼肉は、少し雑に見えても許される食事ですが、トングと箸の使い分けだけは見られやすいです。「焼けた肉をトングで取るのがだめ」ではなく、「生肉を触った道具をそのまま使うのがだめ」と覚えておくと、かなり落ち着いて動けます。

まとめ

焼肉で失敗したくないなら、まずはこの3つを押さえれば大丈夫です。

  • 注文にはだいたいの流れがある
  • ひっくり返しすぎない
  • トングと箸を使い分ける

焼肉は、知識を見せる場所ではありません。注文の流れを知って、肉を触りすぎず、生肉用のトングと食べる箸を分けることのほうが大事です。

まずは、牛タンとキムチかナムルを最初に頼んで、ハラミなどを足して、後半でホルモンや締めを考える。焼くときはひっくり返しすぎず、トングと箸を使い分ける。

それだけで、焼肉はかなり楽に楽しめます。