そば屋で飲む、というと少し大人っぽく聞こえます。

ただ、何をするものなのかがわかりにくい人もいると思います。そばだけ食べて帰るのと何が違うのか。日本酒に詳しくないといけないのか。つまみを頼んでいいのか。

そば屋飲みは、ざっくり言うと、そば屋でつまみをいくつか食べて、少し飲んで、最後にそばやご飯ものを食べる楽しみ方です。

難しい作法を知っているかより、流れがわかっているかのほうが大事です。

覚えておきたいのは、次の3つです。

  • つまみを少し食べて、締めにそばやご飯ものを食べる
  • そば屋飲みしやすい店は、つまみがいろいろある
  • 天抜き は、天ぷらそばからそばを抜いたつまみのこと

この3つだけでも、そば屋飲みはかなりわかりやすくなります。

そば屋飲みとは、つまんで締めること

そば屋飲みは、最初からそばだけを食べるのではなく、つまみを少し頼んでから、最後にそばやご飯ものを食べる流れです。

たとえば、こんな感じです。

  1. 板わさ、だし巻き、天ぷらなどを少し頼む
  2. ビールや日本酒を何杯か飲む
  3. 最後にせいろ、かけそば、親子丼などで締める

長く飲み続けるというより、軽く飲んで気持ちよく終える使い方です。居酒屋ほどにぎやかではなく、バーほど緊張しない。そこがそば屋飲みの使いやすさです。

最初に頼むなら、このくらいで十分です。

板わさお願いします。

だし巻きと、天ぷらを少しお願いします。

つまみを何品も完璧に選ぶ必要はありません。まずは2つくらい頼んで、足りなければ足すくらいで大丈夫です。

そば屋飲みしやすい店は、つまみがいろいろある

そば屋ならどこでも飲みやすい、というわけではありません。

そばだけのメニューが中心の店もありますし、昼の回転が早い店だと、ゆっくり飲む雰囲気ではないこともあります。初めてそば屋飲みをするなら、つまみがいろいろある店を選ぶと安心です。

見るポイントはこのあたりです。

  • 板わさ、だし巻き、焼き味噌、天ぷらなどのつまみがある
  • 日本酒やビールがメニューにある
  • 夜も営業している
  • 口コミや写真に、つまみや酒の写真がある
  • そば前、酒肴、一品料理のような欄がある

特に そば前酒肴 と書いてある店は、飲む前提のつまみが置いてあることが多いです。

逆に、メニューがそばとうどんだけに近い店では、そば屋飲みというより普通の食事になりやすいです。それが悪いわけではありませんが、初めてなら「つまみがある店」を選んだほうが流れを作りやすいです。

知っておきたい「天抜き」とは?

そば屋のメニューで、たまに 天抜き という言葉を見ることがあります。

天抜きは、簡単に言うと、天ぷらそばからそばを抜いたものです。温かいそばつゆに天ぷらが入っていて、そばは入っていません。つまり、締めのそばではなく、飲むときのつまみとして食べるものです。

最初に見ると、「そばがないのに何を頼んでいるの?」と思うかもしれません。でも、そば屋飲みでは自然なつまみのひとつです。

つまみのあるそば屋なら、メニューに大きく書いていなくても、だいたいやってくれることが多いです。

気になったら、こう聞けば大丈夫です。

天抜きってできますか?

できますと言われたら、そのまま頼めばいいです。

じゃあ、天抜きお願いします。

知っていると少し楽になる言葉ですが、知らないと恥ずかしいものではありません。気になったら聞いてみる。そのくらいで大丈夫です。

最後にそばやご飯もので締める

つまみを食べて少し飲んだら、最後に締めを頼みます。

いちばんわかりやすいのは、せいろやざるそばです。温かいものがよければ、かけそばでもいいです。店によっては親子丼や天丼のようなご飯ものがあるので、お腹が空いているならそれでも自然です。

頼むタイミングは、つまみを食べ終わる少し前か、飲み物が落ち着いたころで大丈夫です。

そろそろ、せいろをお願いします。

最後にざるそばを1つずつお願いします。

締めに親子丼をお願いします。

この一言で、そば屋飲みはきれいに終われます。

今日できること

そば屋飲みは、通ぶるためのものではありません。

つまみをいくつか食べて、少し飲んで、最後にそばやご飯もので締める。店は、つまみがいろいろあるところを選ぶ。天抜き は、見かけたら頼んでみるくらいでいい。

この流れだけ覚えておけば、初めてでもかなり落ち着いて楽しめます。